大和に泊まろう

見ると恥ずかしい気持ちになると思います。

紅い彼と蒼い私(3)

騎士としての朝は早い.毎朝,私は素振りをして心を落ち着かせる.

千回振り終えたあとは決まって風呂場で汗を流す.

今日は王様から城に呼ばれている.

最近,城下町の外に出没する魔物のことだろうか.

そんなことを考えながら,先代より譲り受けた少しさび付いた銅の鎧を着た後,私は早々と城へ向かう.