大和に泊まろう

見ると恥ずかしい気持ちになると思います。

紅い彼と蒼い私(2)

始まりはたまにしかやって来ない.僕はまた彼女に救われる.

手を伸ばした先に待ち受ける彼女の手をつかみたくはない.物語が始まらないように.

「まだだ...」

瞼をそっと閉じた後,思いを胸に秘める.僕はいつもこの場面で現実に戻る.

必然というものは存在するのか.蒼い瞳の彼女に会う日を夢見て.