大和に泊まろう

見ると恥ずかしい気持ちになると思います。

紅い彼と蒼い私(5)

私は風の街からきている商人のところで林檎を買う.

「いつもの用意してるよ.ソウリュウ・ウィンター」

真っ赤に熟れた林檎が甘美な香りを漂わせながらこちらを見てくる.

代々ウィンター家は林檎に目がなく,食べないと一日が始まった気がしない.

挨拶をし終わり,私は林檎を頬張りながら城へ向かった.