大和に泊まろう

見ると恥ずかしい気持ちになると思います。

紅い彼と蒼い私(6)

目を覚ますと僕は地下牢に閉じ込められていた.

腕には鎖がついていて逃げられない.

右隣の部屋からは呻き声,左隣の部屋は初老の男が何かを待つようにじっと座っていた.

側をネズミが走る.

格子に向かうネズミを目で追いかけると,鉄の鎧を着た青年が歩いていた.その男は左の牢屋の男の前で止まった.