大和に泊まろう

見ると恥ずかしい気持ちになると思います。

紅い彼と蒼い私(11)

私は王の部屋で扉が開かれるのを待っていた.

兵士は何やら落ち着いていない様子である.

どうやら北雪原から突如として現れた魔人を牢獄へ閉じ込めたらしい.

その様子を観察しているうちに扉が開いた.

玉座には白いひげを生やした王がこちらを見ている.

その隣には眼鏡をかけた目つきの悪い老人がいた.