紅い彼と蒼い私(12)
魔人の身長は僕の二倍近くあるだろうか?
まがまがしい角に褐色の肌,赤い目がよく似合っている.
感心している場合ではない.
早くこの場から逃げなければ.
しかし,魔人の力によるものか金縛りにあったように動けない.
ここで死ぬのか,その刹那,僕に魔人は膝をついた.
「お待ちしてました.我が主.」
魔人の身長は僕の二倍近くあるだろうか?
まがまがしい角に褐色の肌,赤い目がよく似合っている.
感心している場合ではない.
早くこの場から逃げなければ.
しかし,魔人の力によるものか金縛りにあったように動けない.
ここで死ぬのか,その刹那,僕に魔人は膝をついた.
「お待ちしてました.我が主.」