大和に泊まろう

見ると恥ずかしい気持ちになると思います。

紅い彼と蒼い私(10)

牢の外に出てみると何やら外が騒がしい.

僕は兵士の話を箱の中に隠れながら聞き耳を立てていた.

どうやら場内に閉じ込められていた魔人が脱獄を図ったようだ.

警備が手薄だった理由を理解し,その場を立ち去ろうとした.

しかし,運命というのは時に残酷で憂鬱なものである.

僕は奴に出会ってしまった.