大和に泊まろう

見ると恥ずかしい気持ちになると思います。

紅い彼と蒼い私(23)

王のもとへ戻ると目つきの悪い宰相が激怒していた.

魔人を逃がしてしまったことに関してである.

王様に宰相は耳打ちをして,王様は次のように述べた.

「そなたを南西の牢獄島に投獄する.」

私の叫びは受け入れられなかった.

兵士にとらえられながら玉座を離れていく中,宰相のもとに初老の男が現れた.